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初心者でも読みやすいミステリー小説

登場人物が少なく、時系列も素直で、ミステリーを読み慣れていなくても迷わない作品です。難易度を3段階で付けているうちの「入門」を選んだものを、評価の高い順に並べました。

評価の高い順(106冊)

  1. 13階段高野和明 ・ ★5 ・ ミステリー周辺 ・ 考えさせられる ・ 入門冤罪を調べる青年と、刑を執行する側の刑務官。その二人が組むこと自体に重みがある。命を裁く責任が他人事ではなくなる。
  2. medium 霊媒探偵城塚翡翠相沢沙呼 ・ ★5 ・ 本格 ・ 爽快 ・ 入門霊媒がいるから何でもあり、で済ませないのが好き。知っていることをどう証明するか、という部分にミステリの面白さを感じる。
  3. きたきた捕物帖宮部みゆき ・ ★5 ・ 歴史 ・ 感動 ・ 入門北一の少し頼りないところがいい。周りの大人に助けられながら人の事情を知っていく、その関係が温かい。
  4. 育休刑事似鳥鶏 ・ ★5 ・ 警察小説 ・ 爽快 ・ 入門赤ちゃんを抱えた刑事、という絵だけでも好き。育児が単なる飾りではなく、謎を見る目につながるところが面白い。
  5. 改訂完全版 異邦の騎士島田荘司 ・ ★5 ・ ミステリー周辺 ・ 感動 ・ 入門御手洗の最初の事件というだけで気になる。謎の解決と同じくらい、人と出会うことの意味を大事にしたい作品。
  6. 教室に並んだ背表紙相沢沙呼 ・ ★5 ・ 本格 ・ 重いが前を向ける ・ 入門図書室が、ただ本を借りるだけの場所じゃないのがいい。少女たちの居場所のなさには、簡単に励ませないものを感じる。
  7. 空をこえて七星(ななせ)のかなた加納朋子 ・ ★5 ・ 日常の謎 ・ 感動 ・ 入門離れた場所の人たちが星を通してつながる、という発想が好き。目の前の悩みだけが世界の全部ではないと思える。
  8. 空飛ぶタイヤ(上)池井戸潤 ・ ★5 ・ 社会派 ・ 重いが前を向ける ・ 入門小さな会社が大きな企業に向き合う、その不利さが切実。上巻の苦境には腹立たしさがあるけれど、諦めない姿勢が好き。
  9. 刑事のまなざし薬丸岳 ・ ★5 ・ 警察小説 ・ 重いが前を向ける ・ 入門夏目が人の事情を知ろうとする姿勢が好き。優しいだけでは済まない仕事だからこそ、そのまなざしが大事に思える。
  10. 慈雨柚月裕子 ・ ★5 ・ 警察小説 ・ 重いが前を向ける ・ 入門刑事を辞めても、過去の事件からは離れられない。その重さが遍路という旅に合っている。後悔を抱えて歩く人物に引かれる。
  11. 十角館の殺人 <新装改訂版>綾辻行人 ・ ★5 ・ 本格 ・ 不穏 ・ 入門孤島に館、ミステリ好きの学生たち。この組み合わせだけでうれしい。細かい言葉まで疑いたくなる、本格ものの楽しさが詰まっている。
  12. 新参者東野圭吾 ・ ★5 ・ 警察小説 ・ 感動 ・ 入門人の小さな嘘を、悪意だけで片づけない加賀がいい。商店街の暮らしを知ることが捜査につながる、その近さが好き。
  13. 新装版 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)藤沢周平 ・ ★5 ・ 歴史 ・ ほろ苦い ・ 入門牢にいる人を、罪名だけで見ない登の立場がいい。若さゆえの危うさもあって、正しさだけでは済まない人情に引かれる。
  14. 新装版 星降り山荘の殺人倉知淳 ・ ★5 ・ 本格 ・ 爽快 ・ 入門雪の山荘ものの閉塞感が好き。定番の舞台だからと油断せず、説明されていることも含めて疑ってかかりたくなる。
  15. 成瀬は都を駆け抜ける宮島未奈 ・ ★5 ・ 日常の謎 ・ 爽快 ・ 入門謎解きよりも、成瀬あかりという人物とその周りの関係を楽しむ連作。読後は気持ちよく、シリーズの締めくくりとしての満足感がある。
  16. 猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち大山淳子 ・ ★5 ・ リーガル ・ 感動 ・ 入門百瀬の不器用な優しさが好き。難しい依頼も、まずそこにいる人や猫のことを考える、その順番がいい。
  17. 名探偵傑作短篇集 火村英生篇有栖川有栖 ・ ★5 ・ ミステリー周辺 ・ 爽快 ・ 入門火村の推理をいろいろな形で楽しめるのがうれしい。証拠から余計な思い込みを外していく、その理屈の通り方が好き。
  18. 名探偵傑作短篇集 御手洗潔篇島田荘司 ・ ★5 ・ ミステリー周辺 ・ 爽快 ・ 入門御手洗の、普通なら考えない方向へ飛ぶ発想が好き。石岡との会話があると、奇抜な謎にも親しみが湧く。
  19. ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版>今野敏 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 爽快 ・ 入門専門家ばかりなのに、まとまりのよいチームではないのが楽しい。普通なら見逃すところを、それぞれの目で拾うのが好き。
  20. ST 警視庁科学特捜班 青の調査ファイル今野敏 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 爽快 ・ 入門心霊番組の事件に科学で切り込む組み合わせがいい。青山の個性も含めて、STの専門家らしい視点が楽しい。
  21. ZOO 1乙一 ・ ★4 ・ ミステリー周辺 ・ 不穏 ・ 入門残酷さだけでなく、寂しさが混じるところが好き。短編ごとに温度が違うので、同じ調子で構えていられない。
  22. アウト & アウト木内一裕 ・ ★4 ・ ハードボイルド ・ 爽快 ・ 入門罠にはめる相手を間違えた、という構図が楽しい。矢能の裏社会の経験が、ただ怖いだけでなく機転になるところが好き。
  23. あなたに謎と幸福を宮部みゆき ・ ★4 ・ ミステリー周辺 ・ 感動 ・ 入門謎が解けた先に、誰かへの理解がある話が好き。温かいだけで済まない、人の事情がある短編集なのがいい。
  24. あなたの不幸は蜜の味宮部みゆき ・ ★4 ・ イヤミス ・ 不穏 ・ 入門他人の不幸を気にしてしまう感情を、他人事にできないのが嫌で面白い。短編ごとに悪意の形が違うところが好き。
  25. あなたの涙は蜜の味宮部みゆき ・ ★4 ・ イヤミス ・ 不穏 ・ 入門身近な人を見る目が少し変わるような、嫌な題材が揃っている。善意に見える言葉も、そのまま信じたくなくなる。
  26. ある閉ざされた雪の山荘で東野圭吾 ・ ★4 ・ 本格 ・ 不穏 ・ 入門これは芝居なのか、本当に事件なのか。その境目が曖昧なのが怖くて面白い。役者ばかりという状況も疑心暗鬼にぴったり。
  27. おれは非情勤東野圭吾 ・ ★4 ・ ハードボイルド ・ 爽快 ・ 入門熱血すぎない先生が、学校の謎にはちゃんと向き合うのがいい。子ども向けの入口でも、推理は軽く扱わないところが好き。
  28. ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで真梨幸子 ・ ★4 ・ イヤミス ・ 不穏 ・ 入門客の望みを叶える仕事が、欲望の奥まで触れてしまうのが面白い。丁寧なサービスの向こうにあるものが気になる。
  29. スイート・マイホーム神津凛子 ・ ★4 ・ イヤミス ・ 不穏 ・ 入門安心するために買った家が怖くなる、この設定が強い。外へ逃げれば済む怖さではないのが嫌だ。
  30. スウェーデン館の謎有栖川有栖 ・ ★4 ・ 本格 ・ ほろ苦い ・ 入門雪の足跡から状況を考える、こういう謎が好き。寒い景色と人間関係の切なさが似合う舞台だと思う。
  31. スタンド・バイ・ミー 東京バンドワゴン小路幸也 ・ ★4 ・ 日常の謎 ・ 感動 ・ 入門堀田家のにぎやかさが好き。事件だけを追うより、古書店の周りに集まる人たちと一緒に過ごす感じを大事にしたい。
  32. スマイルメイカー横関大 ・ ★4 ・ 日常の謎 ・ 爽快 ・ 入門タクシーが人の事情をつないでいく、というのがいい。少しお人好しな運転手たちに、気持ちを寄せたくなる。
  33. その鏡は嘘をつく薬丸岳 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 考えさせられる ・ 入門別の事件に見えるものが、人の事情を通じて近づいてくるのが好き。夏目の前で見せる顔だけが、その人の全部ではないと思う。
  34. ハードラック薬丸岳 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 重い ・ 入門生活に余裕がない人が犯罪へ引き寄せられる、その近さが怖い。主人公の選択を外から責めるだけでは済まない感じがある。
  35. ばけもの好む中将 平安不思議めぐり瀬川貴次 ・ ★4 ・ 歴史 ・ 爽快 ・ 入門怪異に会いたがる中将と、付き合わされる宗孝の温度差が楽しい。平安ものでも身構えすぎず、二人の会話に近づけるのがいい。
  36. ブレイクニュース薬丸岳 ・ ★4 ・ 社会派 ・ 考えさせられる ・ 入門動画の正義を、そのまま信じていいのか引っかかる。見ている側も騒ぎを大きくしている、という近さが怖い。
  37. ヘッドライン今野敏 ・ ★4 ・ 社会派 ・ 爽快 ・ 入門警察とは違う、記者の勘と人脈で事件へ近づくのが面白い。仕事ができることと、扱いやすい人であることは別なんだと思う。
  38. マスカレード・ゲーム東野圭吾 ・ ★4 ・ 本格 ・ 考えさせられる ・ 入門ホテルの華やかさより、遺族それぞれの思いの重さが気になる。法律で区切りがついても、気持ちまでは終わらないよなと思う。
  39. マスカレード・ナイト東野圭吾 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 爽快 ・ 入門仮装パーティーで犯人を探すなんて、ホテル捜査の難しさが倍になる。山岸の接客と新田の警戒がぶつかるところが好き。
  40. マスカレード・ホテル東野圭吾 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 爽快 ・ 入門客を疑う刑事と、客を信じて接するホテルマン。二人の仕事の違いが面白い。新田と山岸の噛み合わなさも好き。
  41. まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖織守きょうや ・ ★4 ・ 歴史 ・ ほろ苦い ・ 入門江戸の人情に、証言を疑う本格ものの面白さが重なるのがいい。佐吉と一緒に、話の小さなずれを拾いたくなる。
  42. ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン小路幸也 ・ ★4 ・ 歴史 ・ 感動 ・ 入門堀田家の今につながる過去がある、というだけで引かれる。事件の意外さより、この家族を支えている縁が好き。
  43. わんダフル・デイズ横関大 ・ ★4 ・ 日常の謎 ・ 感動 ・ 入門犬をかわいいだけの存在にしないところがいい。飼い主や訓練士の弱さも含めて、人と犬の関係を考えたくなる。
  44. 英国庭園の謎有栖川有栖 ・ ★4 ・ 歴史 ・ 爽快 ・ 入門短い事件でも、火村が一つずつ理屈を詰めるところが好き。会話の親しみやすさがあって、堅苦しくならないのもいい。
  45. 駅物語朱野帰子 ・ ★4 ・ 日常の謎 ・ 重いが前を向ける ・ 入門駅員の側から駅を見ると、定時運行って当たり前じゃないんだなと思う。いい話だけで済まない仕事の大変さがいい。
  46. 恩はあだで返せ逢坂剛 ・ ★4 ・ 社会派 ・ 爽快 ・ 入門立派すぎない刑事コンビだから、失敗にも親しみがある。緊張しっぱなしの警察ものより、こういう掛け合いが欲しい日もある。
  47. 下鴨アンティーク アリスの宝箱白川紺子 ・ ★4 ・ 歴史 ・ 感動 ・ 入門本編の脇にあった思いや記憶へ触れられるのが好き。大きな事件より、好きな人物のことをもう少し知るための一冊。
  48. 下鴨アンティーク(回転木馬とレモンパイ)白川紺子 ・ ★4 ・ 日常の謎 ・ ほろ苦い ・ 入門古い着物に残る思い、という題材が好き。京都の景色だけでなく、物を手放せない人の気持ちにも引かれる。
  49. 壊れる心 警視庁犯罪被害者支援課堂場瞬一 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 重いが前を向ける ・ 入門事件が解決しても、被害者の暮らしは元に戻らない。そのあとを支える仕事に目を向けているところが好き。
  50. 怪しい隣人小池真理子 ・ ★4 ・ 社会派 ・ 不穏 ・ 入門少し親切にしただけなのに、という怖さが身近。悪い人を避ければ済む話ではないところが、嫌であり面白い。
  51. 気の毒ばたらき宮部みゆき ・ ★4 ・ 歴史 ・ 感動 ・ 入門誰かのことを気にかける、その小さな行動が好き。北一の成長だけでなく、周りの人たちの暮らしも大事にしたくなる。
  52. 蟻の階段 警視庁殺人分析班麻見和史 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 不穏 ・ 入門派手なひらめきだけでなく、細部を積み上げる捜査が好き。塔子と分析班のやり取りにも、事件を一緒に追う楽しさがある。
  53. 刑事の約束薬丸岳 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 重いが前を向ける ・ 入門夏目が守ろうとするものに、人間らしさを感じる。刑事として正しいことと、一人の人としてしたいことが同じとは限らない。
  54. 後宮の烏白川紺子 ・ ★4 ・ 歴史 ・ ほろ苦い ・ 入門烏妃の特別な立場が、力強さより孤独に見えるのが好き。宮廷の秘密と、人に近づくことの難しさがよく合っている。
  55. 紅蓮館の殺人阿津川辰海 ・ ★4 ・ 本格 ・ 考えさせられる ・ 入門火事が迫っているのに謎を解くのか、という状況が切実。探偵の正しさを、無条件には信じられなくなる設定がいい。
  56. 妻の女友達小池真理子 ・ ★4 ・ 社会派 ・ 不穏 ・ 入門家に来る友人という、ごく普通の存在が怖くなる。平穏を守りたいだけの気持ちが、どこで危うくなるのか気になる。
  57. 斬られ権佐宇江佐真理 ・ ★4 ・ 歴史 ・ ほろ苦い ・ 入門傷のある人物が、ほかの人の事情に関わっていくのが好き。捕物の手際だけではない、人情の苦みが似合う話。
  58. 子宝船宮部みゆき ・ ★4 ・ 歴史 ・ 感動 ・ 入門宝船の絵という、暮らしの願いがこもったものが謎になるのがいい。北一の周りの人情も、甘いだけではないところが好き。
  59. 私たちが星座を盗んだ理由北山猛邦 ・ ★4 ・ ミステリー周辺 ・ ほろ苦い ・ 入門星座や童話のきれいなイメージを、素直に受け取れない感じが好き。幻想的な設定と謎がつながるところに引かれる。
  60. 小暮写眞館(上)宮部みゆき ・ ★4 ・ 本格 ・ 感動 ・ 入門古い写真館という場所に引かれる。怖い写真から、人や家族の話へ近づくところが好き。上巻なので、関係をじっくり知る時間もいい。
  61. 新装版 8の殺人我孫子武丸 ・ ★4 ・ ミステリー周辺 ・ 爽快 ・ 入門八の字の屋敷を頭の中で組み立てるのが楽しい。硬いパズルなのに、ユーモアが入っているところがいい。
  62. 新装版 震える岩 霊験お初捕物控宮部みゆき ・ ★4 ・ 歴史 ・ ほろ苦い ・ 入門お初の力が、怖いものを見るだけで終わらないのがいい。怪異の向こうにいる人の気持ちが気になる。
  63. 新装版 人間の檻 獄医立花登手控え(四)藤沢周平 ・ ★4 ・ ミステリー周辺 ・ ほろ苦い ・ 入門登が牢で知った事情を、外の暮らしへ持ち出すところがいい。シリーズの人間関係が積み重なった重みも感じる。
  64. 新装版 風雪の檻 獄医立花登手控え(二)藤沢周平 ・ ★4 ・ 歴史 ・ ほろ苦い ・ 入門登が人の事情に踏み込むたび、助けることの難しさを感じる。江戸の暮らしがきれいごとにならないところがいい。
  65. 新装版・殺しの四人 仕掛人・藤枝梅安(一)池波正太郎 ・ ★4 ・ 歴史 ・ ほろ苦い ・ 入門人を治しながら殺しもする梅安の矛盾がいい。善人か悪人かでは割り切れないところに、このシリーズの味を感じる。
  66. 新装版・梅安蟻地獄 仕掛人・藤枝梅安(二)池波正太郎 ・ ★4 ・ 歴史 ・ ほろ苦い ・ 入門梅安と彦次郎の付き合いがいい。裏稼業の冷たさの中に、食事や日々の暮らしがあるところが好き。
  67. 新装版・梅安針供養 仕掛人・藤枝梅安(四)池波正太郎 ・ ★4 ・ 歴史 ・ ほろ苦い ・ 入門梅安を善人とも悪人とも言い切れないところが好き。仕事の非情さと、人への情が同じ人の中にあるのがいい。
  68. 真夜中のマリオネット知念実希人 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 不穏 ・ 入門助けた相手を疑わなくてはならない状況が怖い。少年の正体だけでなく、医師が何を信じるのかも気になる。
  69. 石の繭 警視庁殺人分析班麻見和史 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 不穏 ・ 入門異様な遺体と犯人からの連絡に、捜査側まで試されている感じがある。塔子が一人で抱えず、チームで進むところがいい。
  70. 赤い指東野圭吾 ・ ★4 ・ 社会派 ・ 重い ・ 入門家族を守るという言葉が、こんなにも怖くなる。加賀の捜査より先に、この親子の関係をどう受け止めるかで立ち止まる。
  71. 鉄の骨池井戸潤 ・ ★4 ・ 社会派 ・ 考えさせられる ・ 入門技術で勝ちたい会社の前に談合がある、というのが苦い。会社を守るためなら何をしていいのか、簡単には線を引けない。
  72. 東京零年赤川次郎 ・ ★4 ・ 社会派 ・ 考えさせられる ・ 入門死んだはずの人がテレビに映る、という入口がいい。大きな権力の話でも、普通の人の生活の延長として怖さがある。
  73. 謎の香りはパン屋から2土屋うさぎ ・ ★4 ・ 日常の謎 ・ 感動 ・ 入門パン屋を舞台にした温かな連作ミステリーの続編。身近な違和感を解きほぐしながら、人と人のつながりが積み上がっていく。
  74. 難問の多い料理店結城真一郎 ・ ★4 ・ 歴史 ・ 不穏 ・ 入門配達の仕事から都会の裏側につながるのが面白い。料理店という気軽な入口なのに、どこか安心できない感じがいい。
  75. 猫弁と指輪物語大山淳子 ・ ★4 ・ リーガル ・ 感動 ・ 入門猫の小さな謎から、人の問題までつながっていくのが好き。百瀬の優しさに、ちゃんと考える力が伴っているのがいい。
  76. 猫弁と少女探偵大山淳子 ・ ★4 ・ リーガル ・ 感動 ・ 入門少女と百瀬が一緒に猫を探す、それだけでも好きな組み合わせ。大人の都合で子どもの気持ちを小さく扱わないでほしいと思う。
  77. 猫弁と透明人間大山淳子 ・ ★4 ・ リーガル ・ 感動 ・ 入門うまく人と話せない事情を、変わった人の一言で済ませないのがいい。百瀬のところに人や動物が集まる理由がわかる気がする。
  78. 箱庭図書館乙一 ・ ★4 ・ 日常の謎 ・ ほろ苦い ・ 入門怖い話だけ、優しい話だけにならないところが好き。大きな仕掛けより、人と人の少しずれた距離感に引かれる短編集。
  79. 被害者は誰?貫井徳郎 ・ ★4 ・ 本格 ・ 爽快 ・ 入門誰が殺したかではなく、誰が殺されたか。問いを変えるだけでこんなに面白くなるのが好き。思い込みを点検したくなる。
  80. 浜村渚の計算ノート青柳碧人 ・ ★4 ・ 歴史 ・ 爽快 ・ 入門数学を武器にする渚の発想が好き。大きすぎる設定も含めて、難しい顔をせずに楽しみながら考えられるのがいい。
  81. 浜村渚の計算ノート 2さつめ ふしぎの国の期末テスト青柳碧人 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 爽快 ・ 入門数学を使って事件に立ち向かう渚がいい。公式を覚えるだけの勉強とは違う、発想する楽しさを感じる。
  82. 浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学青柳碧人 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 爽快 ・ 入門数学の知識がそのまま冒険の道具になるのが楽しい。難しい顔で公式を眺めるより、渚の発想についていくほうが好きだ。
  83. 変な地図雨穴 ・ ★4 ・ 特殊設定 ・ 不穏 ・ 入門正体不明の古地図をめぐる、読者も一緒に考えられるミステリー。文章は平易で速く読めるのに、ページをめくるほど不穏さが増していく。
  84. 蜂に魅かれた容疑者 警視庁いきもの係大倉崇裕 ・ ★4 ・ 日常の謎 ・ 爽快 ・ 入門動物の習性がちゃんと推理に関わるのがいい。人間の都合だけで事件を見ないところと、二人のずれた会話が好き。
  85. 僕らだって扉くらい開けられる行成薫 ・ ★4 ・ 特殊設定 ・ 爽快 ・ 入門ちょっとしか役に立たない超能力、というのがいい。強い一人に任せるより、弱い力を持ち寄って工夫するほうが好きだ。
  86. 眠りの森東野圭吾 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ ほろ苦い ・ 入門バレエの華やかさより、踊り続ける人たちの切実さに引かれる。加賀の気持ちまで絡むので、事件だけの話にはならない。
  87. 隣はシリアルキラー中山七里 ・ ★4 ・ 社会派 ・ 不穏 ・ 入門壁の向こうの音が気になり始めたら、もう落ち着けない。隣人を疑う話なのに、疑っている側の事情も気になるのがいい。
  88. 恋する殺人者倉知淳 ・ ★4 ・ ミステリー周辺 ・ 不穏 ・ 入門協力を頼むことが次の死につながるようで怖い。主人公が動くほど状況が悪くなる、その不安定さが気になる。
  89. 栞と嘘の季節米澤穂信 ・ ★4 ・ 本格 ・ ほろ苦い ・ 入門毒草の栞という小さなものが、学校の空気を不穏にするのがいい。青春をきれいごとだけで描かないところが好き。
  90. 麒麟の翼東野圭吾 ・ ★4 ・ 警察小説 ・ 感動 ・ 入門なぜ日本橋まで歩いたのか、という問いが切ない。父親の思いを家族がどこまで知っているのか、つい考えてしまう。
  91. 22年目の告白ー私が殺人犯ですー浜口倫太郎 ・ ★3 ・ 警察小説 ・ 不穏 ・ 入門時効のあとに名乗り出る、というやり方が嫌らしくて気になる。世間の熱狂と遺族の気持ちのずれが苦い。
  92. ST 桃太郎伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班今野敏 ・ ★3 ・ 警察小説 ・ 爽快 ・ 入門桃太郎伝説を科学捜査と結びつける発想が楽しい。土地の話は好きだけれど、STの会話や分析のほうにより興味が向く。
  93. アポロンの嘲笑中山七里 ・ ★3 ・ 社会派 ・ 重い ・ 入門震災の混乱と容疑者の逃走が重なる設定は強い。ただ、重い題材だけに、事件の勢いとは別に考えてしまうことが多い。
  94. イヤミス短篇集真梨幸子 ・ ★3 ・ イヤミス ・ 不穏 ・ 入門同窓会や日常の付き合いにある、見せたくない感情が怖い。強い悪意が続くので、温かい話が欲しい気分には合わない。
  95. お手伝いさんはスーパースパイ!赤川次郎 ・ ★3 ・ ミステリー周辺 ・ 爽快 ・ 入門普通のお手伝いさんが騒動に巻き込まれる、その気軽さがいい。緻密に考えるより、振り回される面白さを楽しむタイプ。
  96. ダブル・トラップ大沢在昌 ・ ★3 ・ スパイ・冒険 ・ 爽快 ・ 入門商社や諜報機関の思惑が絡む、入り組んだ駆け引きが面白い。人の気持ちに浸るより、誰が何を狙うかを追う気分に合う。
  97. ばけもの好む中将 参 天狗の神隠し瀬川貴次 ・ ★3 ・ 歴史 ・ 爽快 ・ 入門怪異が気になる中将と宗孝の組み合わせが好き。怖さに身構えるより、二人がまた何に巻き込まれるのかを楽しむ一冊。
  98. ペルシャ猫の謎有栖川有栖 ・ ★3 ・ 歴史 ・ 爽快 ・ 入門火村と有栖のやり取りが好き。大きな一発の驚きより、小さな事件ごとの着眼点を楽しむ短編集として気分に合う。
  99. 異人館画廊(幻想庭園と罠のある風景)谷瑞恵 ・ ★3 ・ 歴史 ・ 不穏 ・ 入門絵画と庭園の雰囲気が好み。美術の意味を読み解く楽しさはあるけれど、推理だけを求めると少し違うタイプだと思う。
  100. 一番線に謎が到着します二宮敦人 ・ ★3 ・ 日常の謎 ・ 感動 ・ 入門駅の日常にある小さな謎が好き。大がかりなトリックより、駅員と利用客が少しだけわかり合うような話に引かれる。
  101. 嘘ですけど、なにか?木内一裕 ・ ★3 ・ 社会派 ・ 爽快 ・ 入門嘘をつく側と信じる側の駆け引きが楽しい。細かく現実味を考えるより、状況が転がる面白さを楽しむタイプだと思う。
  102. 同級生東野圭吾 ・ ★3 ・ ミステリー周辺 ・ ほろ苦い ・ 入門学校の中の近すぎる関係が息苦しい。事件は気になるけれど、主人公の考え方にすんなり乗れるかは別だと思う。
  103. 虹を操る少年東野圭吾 ・ ★3 ・ ミステリー周辺 ・ 考えさせられる ・ 入門光を使う少年に若者が集まる、という発想は面白い。普通の事件ものより、新しい価値観に社会がどう反応するかの話として好き。
  104. 浮雲心霊奇譚 赤眼の理神永学 ・ ★3 ・ 歴史 ・ 不穏 ・ 入門赤い瞳の憑物落としという人物像が印象的。怪異の怖さだけでなく、その裏の人間の事情が気になる。
  105. 妖怪アパートの幽雅な日常9香月日輪 ・ ★3 ・ 日常の謎 ・ 重いが前を向ける ・ 入門妖怪のいる暮らしなのに、人との付き合い方が気になる。謎を解くより、夕士と仲間の関係を追うシリーズとして好き。
  106. びっくり館の殺人綾辻行人 ・ ★2 ・ 本格 ・ 不穏 ・ 入門人形と腹話術の気味悪さはいい。ただ、論理で気持ちよくほどける謎を求める自分には、悪夢っぽさが少し勝ちすぎる。

評価・読後感・難易度は、実際に読んで付けたものです。決め方は 「評価・読後感・難易度の付け方」に書いています。

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