
社会派ファイア・ドーム
THE FiRE DOME
辻村深月 ・ 小学館 ・ 2026年6月 ・ 全2巻
★★★★★5 / 5めっぽの評価
「人はなぜ噂を信じ、広めてしまうのか」を問う上下巻の長編。25年前の誘拐殺人と現在の事件を行き来しながら、地方都市を覆う噂の怖さを描く。目をそらしたくなる場面もあるが、読み終えてよかったと思える力強さがある。
読了時間未計測
謎の濃度2 / 5
読後感考えさせられる
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あらすじ
舞台はある地方都市。25年前の夏、百貨店の受付係の女性が誘拐され、殺される事件が起きた。事件そのものの衝撃に加えて、町の人々を追い詰めたのは、どこからともなく広がった「噂」だった。本当かどうかもわからない話が人から人へ飛び火し、町は燃えるような空気に包まれていく。
長い年月がたち、町はようやく落ち着いたように見えた。ところが、消えずにくすぶっていた因縁が、今になって新たな事件を呼び起こす。
過去と現在の二つの時間を行き来しながら、「人はなぜ噂を信じ、広めてしまうのか」を問いかける長編ミステリー。
作品データ
- 著者
- 辻村深月
- 版元
- 小学館
- 発売日
- 2026年6月5日
- 定価
- 各2,090円(税込)版元
- 分量
- 原稿用紙 約1,500枚版元
- 形式
- 長編(全2巻)
- 時系列
- 多層 ・ 十年以上
- 時代
- 1989–2019 / 2020〜
- 文体
- みっしり
- 読む順
- 単独で完結
- 探偵役
- 探偵役なし
- 主要人物
- 13人 ・ 視点4
- ISBN
- 上 9784093867696 / 下 9784093867702
スコア
総合満足度5 / 5
もう一度読みたいか、人に勧めたいか。
謎の濃度2 / 5
謎より人物描写・社会描写に比重がある
難易度中級
人物が多いか構成に仕掛けがある。まとまった時間で読むほうがつかみやすい
読後感考えさせられる
答えの出ない問いが残り、しばらく考え込む
内容に関する注意(3件)
こんな人に向く
- 噂や集団心理の怖さを描く物語が好きな人。田舎町の閉じた空気と、噂が人から人へ移っていく過程の描写が具体的で、読んでいて息苦しくなります。
- 長編をじっくり読みたい人。上下巻・原稿用紙約1,500枚の大作で、週末や長い休みにまとめて読むのに向いています。
- 過去と現在が交互に進む構成が好きな人。25年前の事件と今の事件がどうつながるかを追う楽しみがあります。
- SNS時代の情報の広がり方に思うところがある人。著者は公式サイトで「物語のテーマであり、主役は『噂』」と述べ、執筆した7年の間に作中の噂が現実と共鳴する感覚があったと書いています。
- 辻村深月作品のファンや、社会派ミステリーが好きな人。
こんな人には向かない
- トリックや密室など、パズルとしての謎解きを一番に求める人。
- 気軽に短時間で読める本を探している人。すき間時間に少しずつ読むと、人物関係を忘れがちです。公式の人物紹介だけでも13人載っています。
- 重く苦いテーマが今はつらい人。無責任な噂で人が傷つく話なので、気持ちが沈んでいるときは合わない可能性があります。
- 読み終えて、すっきりした気分になりたい人。
読む前によくある疑問
- ネタバレを踏まずに読めますか
- 読めます。このページは既定で、結末や仕掛けに触れない状態で表示しています。 仕掛けの強度・フェアプレイ度・再読価値は、下の「ネタバレの設定」で 自分で開いたときだけ出ます。開くまでは、ページのどこにも値を書き込んでいません。
- 重い話ですか
- 読後感は「考えさせられる」です。 内容に関する注意として、強い暴力・流血・子どもへの加害・差別描写を挙げています。気持ちが沈んでいるときは避けたほうが無難です。
- 全2巻ですが、1作で完結しますか
- この作品だけで完結します。前に読んでおくべき作品はありません。 本編は全2巻で、通して1つの物語です。
- どれくらいのボリュームですか
- 全2巻。原稿用紙で約1,500枚です。主要な登場人物は13人、視点は4つ。すき間時間に少しずつ読むより、まとまった時間で読むほうが追いやすい分量です。
- ミステリーを読み慣れていなくても大丈夫ですか
- 難易度は3段階で「中級」としています。人物が多いか構成に仕掛けがあります。まとまった時間で読むほうがつかみやすい作品です。
- 謎解き重視の作品ですか
- 謎の濃度は5段階で2です。謎より人物描写・社会描写に比重がある。 トリックや密室を一番に求める場合は、濃度の高い作品のほうが合います。
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外部の評価
楽天ブックスに寄せられたレビューの件数と平均点です(2026年9月20日時点)。 当サイトが付けた評価ではありません。
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