読む順番で見えるものが変わる、その作りが面白い。情報を知るタイミングだけで、人への判断はずいぶん揺らぐと思う。
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過去に事件を経験した人々が、それぞれの現在を生きている。元刑事の男性や、家族を失った人物の側から語られる物語には、記憶と現実の間に埋まらない隔たりがある。二つの章「ゲオスミン」と「ペトリコール」は、どちらから読んでもよい形で用意されている。読む順によって、先に知っている情報が変わるのが本作の入口となる。事件の発端と、その後を生きる人の事情を、別々の方向からたどる長編。
もう一度読みたいか、人に勧めたいか。
ほぼ謎解き。推理の過程そのものが読みどころ
人物が多いか構成に仕掛けがある。まとまった時間で読むほうがつかみやすい
落ち着かない気分が残る
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執筆:めっぽ ・ 読んだ版:paperback
採点:2026年9月27日(選書スコア定義書 v1.1) ・ 更新:2026年9月27日
出典:書名・著者・版元・刊行日・ISBN